RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症で、RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児が少なくとも1度は感染するとされています。症状としては、発熱、鼻汁などの軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。
特に感染しないように注意が必要な方
感染によって重症化するリスクの高い基礎疾患を有する小児(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)や、生後6か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。また、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者も感染に特に注意が必要です。
感染経路
感染者との直接の接触や、ウイルスがついた手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったり、なめたりすることで感染する接触感染や、感染者の咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことにより感染する飛沫感染で感染します。
予防方法
こまめな手洗いをしましょう。
よく触れるもの・場所の消毒をしましょう。
子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤で消毒しましょう。
RSウイルス感染症に感染したら
特効薬はありません。治療は基本的には対症療法(酸素投与、点滴、呼吸管理など症状を和らげる治療)となります。