手足口病とは
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスが主な原因となります。3〜5日の潜伏期間の後、口の粘膜・手のひら・足の甲または裏などに2〜3mmの水疱性の発疹が現れます。発熱がみられることもあります。発疹は3〜7日で痂皮(かさぶた)を残さずに消失します。稀に髄膜炎や脳炎などの合併症が起こる場合があります。
感染経路
主に患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスによって感染する飛沫感染や、水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染する接触感染です。治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合があります。
予防方法
こまめな手洗いをしましょう。
アルコール消毒が効きにくいため、流水と石けんで十分に手洗いをしましょう。また、タオルは個別に使いましょう。
排泄物を適切に処理しましょう。
おむつを交換する時には、排泄物が周囲につかないよう気をつけ、おむつ交換やトイレのあとはしっかりと手洗いをしてください。
手足口病にかかったときは
特効薬はなく、症状に応じた対症療法となります。高熱や嘔吐、頭痛、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。