糖尿病とは
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)。
糖尿病を予防するためには、生活習慣の改善か必要不可欠です。
つくばみらい市の健診結果について
つくばみらい市では、令和4年度集団検診を受けた人の約68.4%がHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が基準値(5.5%以下)よりも超えてました。糖尿病は、症状の有無、血糖値、HbA1cの値を総合的にみて診断しますので、『基準値を超えた=糖尿病』ではありませんが、自分の健診結果を確認し、基準値を超えている場合は、生活習慣を見直しましょう。
また、検診結果でHbA1cが基準値を超えて『要医療』等医療機関の受診が必要と判定されている場合は、詳しい検査が必要ですので、自己判断せず必ず医療機関を受診しましょう。
- HbA1cとは:過去1~2ヶ月前の血糖値を反映します。検査当日の食事や運動など短期間の血糖値の影響を受けません。
糖尿病予防のためにできること
糖尿病等生活習慣病を予防するためには、生活習慣を見直すことが大切です。できることからはじめてみましょう。
食生活を整えよう
・適切なエネルギー量と栄養バランスの良い食事を
・飲酒はほどほどに
・朝食をしっかり食べて夕食は控えめに
・野菜を先に、ゆっくりよく噛んで、腹八分目
体を動かそう
・歩ける距離は意識的に歩こう
・休日は掃除や庭仕事などを積極的に
・できるだけ階段を利用
・近所を散歩してみよう
ストレスをためない
・ぬるめのお風呂にゆっくりつかろう
・友人と会ったり外出したり、自分に合ったストレス発散を
・つらい時は無理せず周りの人や専門家に相談を
・夜更かしせずにぐっすり眠ろう
適正体重を保とう
・自分の身長から適正体重を知り、維持しよう
・BMI25以上は肥満
・肥満は30代から急激に増加
・20代から生活習慣に気を付けよう
市の健康づくり事業に参加してみよう
- 健康づくり教室(糖尿病予防教室等)市健康増進課では、みらいヘルスアップ教室(糖尿病予防教室)のほか、生活習慣病予防のための教室を開催しています。
- 健康相談事(健診結果相談会・特定保健指導・移動健康相談)健診結果等を基に生活習慣を改善するための、食事や運動について保健師や管理栄養士が無理のない方法を一緒に考えます。
- 健康増進室保健福祉センター内にある1回200円以下(年齢等により異なる)で利用できる小さなジムです。火曜日から金曜日まで運動の教室(ミニ教室)も実施しています。
- 糖尿病性腎症重症化予防プログラム(令和5年度の参加者募集は終了しました) 専門知識を持った管理栄養士等が一人ひとりの生活習慣等に合わせた重症化予防の計画を立てます。食事療法・運動療法等の保健指導を通して、生活習慣の改善を目指します。市国民健康保険の加入者の方で該当となった方へご通知をします。
健康に役立つツール
- がんリスクチェック(国立がん研究センター)40歳以上69歳までの方について、がんや循環器の病気のチェックができます。
- 女性の病気チェック 女性の健康増進室 ヘルスケアラボ(厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修)子宮頸がんチェック、乳がんチェックをはじめ、生理痛チェックや更年期障害チェック等女性の気になる病気をセルフチェックする事ができます。
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糖尿病危険度予測シート(茨城県立健康プラザ)糖尿病の既往歴の無い40歳〜69歳の方を対象として作成された、自分でチェックができる糖尿病危険度予測シートです。
- 糖尿病リスク予測ツール(国立研究開発法人国立国際医療センター)糖尿病と診断されたことがない30~64歳の方を対象とした、3年以内に糖尿病を発症する確率を表示するツールです。
- 「クックパッドつくばみらい市公式キッチン」生活習慣病予防レシピ等様々なレシピをご紹介しています。
定期的な健康診断や気になることがある場合は受診を!
リスクチェック等はあくまでも指標の一つです。同じような健康状態の人のリスクを推定するものであって、診断するものではありません。すでに疾患のある方は、生活習慣については医師と相談してください。
- がん検診等詳細は、「成人の健康」でご確認ください。
- つくばみらい市国民健康保険および後期高齢者医療制度加入者の方のドックの補助については、「人間ドック・脳ドック健診の補助」でご確認ください。