令和2年 8月18日小田川市長定例記者会見

 令和2年8月18日  小田川市長定例記者会見

令和2年8月記者会見

記者会見発表資料

2020.8.18記者会見資料 [PDF形式/1.4MB]

記者会見内容(要旨)

本日の記者会見では,今後,市が取り組んでいく事業について,令和2年第3回定例会 及び8月12日に開催されました令和2年第4回臨時会の内容にも触れながら,ご説明いたします。
 つくばみらい市では,コロナ禍における新しい日常を踏まえ,今後取り組んでいく施策としましては,先ずは感染拡大防止でございます。

そして,新しい生活様式への対応としまして,市民生活,地域経済,持続可能な行政の構築など,きめ細やかな対応・取り組みを展開します。
特に,新しい生活様式に合わせた子育て支援体制の構築と強化につきましては,ICTを活用した取り組みを実施してまいります。
そのほか,みらい平地区内への行政機能の拠点設置など,事業の進捗状況について,順を追ってご説明いたします。
 
まず,感染拡大防止への取り組みでございますが,学校における子どもたちの接触感染と熱中症対策を目的に,市内の小学校10校,中学校4校に,ペットボトルに入った冷たい水を無料で配布するための自動販売機を設置します。
児童・生徒は水筒を持参して登校していますが,暑くて飲み終わってしまうと,水道水を蛇口から直接飲んで水分補給をしています。
そのため,ペットボトルで冷たい水を配布している自治体もございますが,この場合,ペットボトルを冷やすための冷蔵庫が新たに必要になることや,学校の先生がペットボトルを運び,子どもたちに配布するなどの作業が新たに発生いたします。
当市では,先生方の負担増とならないよう児童生徒数の多い学校では最大3台,全体では20台の自動販売機を設置し,子どもたちに直接,冷たい水を配布できるようにいたしました。
 
夏休み前まで行ってきました,スクールバスの増便・増車 及び 学校の消毒作業でございますが,今だ,新型コロナウイルスの感染が収束を見せない状況でございますので,夏休み終了後も,年内まで期間を延長して,実施いたします。
また,学校ごとに感染症対策を徹底しながら,子どもたちの学習保障をするため,学校規模に応じて,小学校では1校当たり,100万円から200万円,中学校では100万円から150万円の予算を確保いたしました。これにより,学校長の判断で,迅速にかつ効果的な感染防止対策と子どもたちの学びを最大限に保障してまいります。

避難所における感染症対策として,これまで,段ボールパーテーションや,非接触型体温計などの整備を行なってまいりました。
避難所には,高齢者から乳幼児まで様々な方が避難されます。当然,授乳中の赤ちゃんも避難することになります。避難所には,赤ちゃんの授乳スペースを準備いたしますが,授乳室が密になってしまうことも想定されることから,何も持たずに避難されたお母さんでも,多くの方が避難している避難所で,コロナ感染や人目を気にせず安心して授乳することができるよう,モーハウスの授乳服やインナーなどが入った授乳中の女性専用の備蓄セットを整備するとともに,避難所内でのおむつのにおいや細菌等の拡散を防ぐため,株式会社コンビの「おむつポット」を備蓄してまいります。

また,これから,台風シーズンを迎えるわけでございますが,避難所における感染リスクを減らすため,サーモグラフィーカメラを整備し,避難所での入り口対策の強化を図るとともに,みらい平コミュニティセンターを体調不良者専用の避難所として開設いたします。
この避難所では,咳や発熱等の症状がある方の体調を集中管理し,症状などの急変に迅速に対応してまいります。

次に,市民生活・地域経済への取り組みについてご説明いたします。
当市の4月から6月における家庭ごみの排出量は,昨年同時期に比べ,可燃ごみで約7%,不燃ごみでは約18%増加しております。
家庭ごみの増加の要因としては,コロナ感染防止に対する市民の意識が高く,在宅勤務や外出自粛など感染拡大防止策によって,ご自宅で過ごす時間が増加したことによるものであると考えます。こうした市民の協力を大切にし,市内から感染者を出さないという意識をさらに高めること,また,在宅ワークなどの新しい生活様式への対応と,ご家庭の負担を少しでも減らすことを目的に,可燃用ごみ袋と不燃用ごみ袋をそれぞれ10枚ずつ各ご家庭に配布いたします。
 
地域経済の活性化を図るためには,感染の拡大を防ぐことが重要であると考えております。
もしも,感染者が発生した場合には,その感染経路を特定することができる「いばらきアマビエちゃん」は,感染拡大防止に大変有効であります。また,茨城県のガイドラインに沿った感染対策を行っている事業者が「いばらきアマビエちゃん」に登録することで,市民は安心して買い物や飲食をすることができます。
そのため,市では「いばらきアマビエちゃん」の普及促進を図るため,感染防止に取り組み,「いばらきアマビエちゃん」及び「クーポン取扱店」に登録する事業者に対し,感染対策に係る経費への補助として,10万円を助成し,安心して買い物や飲食ができる環境を創出します。また,「いばらきアマビエちゃん」登録店で使用できるクーポン券は,全世帯に配布し,市民生活の支援と地域経済の活性化を図ってまいります。
 

また,国の「家賃支援給付金」を活用し,事業継続を図る事業者を対象に10万円を助成いたします。

そして,市民の移動手段を維持するため,外出自粛や在宅勤務等によって利用者が減少している地域交通事業者に対し,事業の継続を支援する支援金を交付
いたします。想定する支援事業所数 及び支援額につきましては,路線バス事業者が 1事業所で300万円,貸切バス事業者が 2事業所で200万円,タクシー事業者が 4事業所でタクシーが19台分の190万円,地域鉄道事業者が 1事業所で100万円の合計790万円でございます。
 
コロナ禍や 災害発生時においても,行政機能を止めるわけにはいきませんので,業務の持続化に向けて,在宅ワークや サテライトオフィスのIT環境を整備し,業務を継続できる環境を構築いたします。
主な,環境整備の内容としましては,情報管理システムを導入し,セキュリティ強化を図り,在宅勤務や サテライトオフィスでの勤務を可能とするための,モバイルルーターや
無線アクセスポイントを整備いたします。また,ウェブ会議の環境整備として,ZoomMeetingを導入し,業務のオンライン化を図ります。

市役所内における市民と職員の接触感染防止のため,税証明や住民票など,諸証明の発行手数料の支払いにキャッシュレス決済端末と,自動釣銭機能付きレジスターを導入します。また,申告時期には,申告相談会場が混雑することから,申告相談予約システムを導入し,申告相談の待ち時間の短縮と混雑緩和など,3密の解消を図ります。
図書館には,利用者が本を自由に除菌できるよう,紫外線と風を使った書籍除菌機を設置し,図書館サービスを向上します。そして,市役所の両庁舎にサーマルカメラを設置し,来庁者の安全安心と,業務の継続・維持の強化を図ってまいります。
 
今年度実施する「令和3年度市職員採用試験」に,自己PR動画を用いた試験を導入いたします。
昨年度までは,1次試験で集団面接を実施していましたが,感染を防止するとともに,書類上の情報だけでは把握しきれない受験者のITをはじめとした様々なスキルや個人が持つ創造性などを評価することを目的とした自己PR動画を用いた試験を実施します。つくばみらい市では,新たな生活様式への対応と行政の強靭化を推進し,スマート自治体の実現に向け,ソフト面,ハード面の整備に加え,これらを活用する人材の育成に努めてまいります。
 

現在市では,株式会社「HENNGE」と今年の1月に締結しました包括協定に基づきまして,ICTを活用した子育て支援の実証実験を2つの公立保育所で行っています。
この実証実験は,双方向にやり取りができるICTツール「Chromo(クロモ)」を保育所に導入し,保育所と保護者の連絡をデジタル化することで,情報伝達の利便性や正確性を向上させるものでございます。この「Chromo(クロモ)」の実証実験を進め,今後,子育て支援室にも導入し,オンラインによる子育て相談,支援の強化を図ってまいります。

子育て支援室における子育て相談,支援の具体的な内容につきましては,新しい生活様式に合わせた子育て相談の環境整備として,オンラインでの子育て座談会など,感染拡大防止に配慮した双方向のサポートを展開するため,子育て支援室にタブレット端末とインターネット環境を整備します。

そして,先ほどご説明しましたICTツール「Chromo(クロモ)」やタブレット端末を活用し,支援室の保育士や,保護者同士が,互いに子育ての相談や悩みを共有することで,安心して前向きに子育てに臨める子育て環境を作ってまいります。 
次に,今定例会に提出した主な事業についてご説明いたします。
みらい平地区に令和3年度第1四半期開設に向けて準備を進めております「みらい平市民センター」でございますが,今定例会には,条例の制定と開設準備に係る経費として1億2,147万8千円の補正予算を計上いたしました。みらい平市民センターは,陽光台3丁目9番地1に建設予定の民間のビルのフロアを借り上げ,施設内には,市役所機能の一部として,市民ニーズの高い総合窓口や子育て関連の窓口,市民活動をサポートする窓口に加え,会議室フロアを設置する予定でございます。

常磐自動車道へのスマートインターチェンジを設置する事業としましては,現在,東日本高速道路株式会社が,地質調査や詳細設計を,昨年10月に締結した基本協定に基づいて実施しているところでございます。今定例会では,市が実施する,用地測量,及び土地評価業務の経費として,3,155万9千円の補正予算を計上いたしました。
スマートインターチェンジは,一般県道常総取手線と接続する位置に設置するもので,令和5年度末の供用開始を目標に事業を進めてまいります。
 
その他,第3回定例会への提出する案件は,「健全化判断比率等の報告」を含む報告案件が5件,「市民センター条例」や「一般会計補正予算」などの議案が8件,「令和元年度一般会計決算認定」などの認定案件が8件でございます。
なお,一般会計補正予算は,歳入歳出予算の総額にそれぞれ2億8,400万7千円を追加し,歳入歳出予算の総額をそれぞれ269億1,736万2千円とするもので,歳出予算には,先ほどご説明いたしました事業のほかに,ふるさとづくり寄附事業に4,000万円,福岡堰水辺プラザ駐車場への防犯カメラ及び照明灯の設置工事に50万円など,歳入予算には,ふるさとづくり寄附金8,000万円などを計上しております。 
 

最後に,記者の皆様に,お知らせと,取材のお願いをさせていただきます。

医療法人修英会が,市のみらいこども基金を財源とする「産科医療施設開設補助金」を活用して,本市の富士見ヶ丘地内へ産科婦人科医院を開設するにあたりまして,8月21日金曜日,この会場において,補助金額5,000万円の交付決定通知の交付式,及び合同記者会見を開催いたします。

また,翌日の8月22日,土曜日には,午前9時から,谷和原公民館を会場に,職員を対象とした,避難所開設・運営訓練を実施いたします。

さらには,8月29日の土曜日に,小学校閉校に伴うありがとうの会を開催いたします。
今年度統合しました,旧谷井田小学校,旧三島小学校,旧板橋小学校,旧東小学校については,3月に閉校式を予定しておりましたが,新型コロナウイルスの影響により,地域の皆さまを招待しての閉校式は延期となっておりました。この度,わかくさ幼稚園とすみれ幼稚園の園舎の老朽化により,園児の安全が心配されることから,暫定的措置ではございますが,9月から旧三島小学校をわかくさ幼稚園に,旧東小学校をすみれ幼稚園として活用するにあたり,地域の方々にこれまで小学校を支えていただいたことへの感謝の想いを伝えるとともに,小学校で使用していた物品の譲渡会を開催し,小学校の思い出を皆さんと一緒に共有できればと考えています。
また,9月から幼稚園として活用するための工事も完了しておりますので,園舎に生まれ変わった校舎のお披露目を兼ねております。

なお,少し先のことになりますが,旧谷井田小学校と旧三島小学校が統合した伊奈小学校と,旧板橋小学校と旧東小学校が統合した伊奈東小学校の開校記念式典を,11月7日土曜日に伊奈小学校,11月12日木曜日に伊奈東小学校で開催を予定しております。詳細につきましては,改めて,報道の皆様にお知らせさせていただきますので,こちらの方も取材にお越しいただきますよう,よろしくお願いいたします。
 
 

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