特定外来生物
「特定外来生物」とは、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(以下「外来生物法」という。)により、生態系などに被害を及ぼすものとして指定された生物です。
生態系などに被害を及ぼす、とは、人間にとって危険であるだけでなく、繁殖力の強さから、以前からその土地にいた在来種を絶滅させたり、在来種にとって代わり、生物多様性が失われ、外来生物で単一化した生態系を形成することも含まれます。
そのため、外来生物法では、特定外来生物に指定された生物を飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入・野外に放つことなどを原則禁止しています。
オオキンケイギク
5月から7月ごろにかけて、おおよそ膝から腰の高さほどの草丈で、コスモスに似た形の鮮やかな黄色の花を咲かせます。
繁殖力が旺盛で、在来種を駆逐する可能性があるため、栽培、運搬、繁殖しないようご留意ください。
駆除の際は種子ができる前に根ごと引き抜き、可燃ごみとして処分してください。
茨城県オオキンケイギク.リーフレット [PDF形式/2.76MB]
その他注意が必要な外来生物
特定外来生物に指定されてはいませんが、その繁殖力から注意が必要な外来生物について、注意喚起のため掲載いたします。
アメリカオニアザミ
ヨーロッパ原産のキク科の植物で、鋭いトゲと強い繁殖力を持ち、在来植物を駆逐したり、人や動物にケガを負わせることがあります。
駆除の際は根ごと引き抜き、可燃ごみとして処分してください。
ナガミヒナゲシ
道路脇の植え込みなどで咲く、オレンジ色の可憐なポピーですが、 花が終わると結実し、大量の細かい種子を周囲にばらまいて生育域を拡大して、他の植物の成長を阻害します。また手で触るとかぶれることもあるので、注意しましょう。
駆除の際は種子ができる前に根ごと引き抜き、可燃ごみとして処分してください。
セイタカアワダチソウ(重点対策外来種)
セイタカアワダチソウは、種子と地下茎の両方で増え、強い繁殖力を持っています。
根と地下茎からはアレロパシー物質(他の植物の種子発芽や成長を妨げる物質)を出して他の植物が生育することを妨げ、
自身は地下茎からどんどんと芽を出して増えていきます。
駆除の際は種子ができる前に根ごと引き抜き、可燃ごみとして処分してください。