【ダニ媒介感染症及びペットによる感染症に注意しましょう】
・ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによって起こる感染症のことで、中には死亡例が報告されているものもあります。人が野外作業や農作業、レジャー等で、これらのダニの生息場所に立ち入ると、ダニに刺されることがあります。ダニがウイルスや細菌などを保有している場合、刺された人が感染症を発症することがあることから注意が必要です。
・また、マダニはヒト以外にもイノシシやシカなどの野生動物、ネコ、イヌなどのペットも吸血します。中でも重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、感染したネコやイヌからヒトへの感染も報告されており、ペット用ダニ駆除剤の使用や散歩後にはペットも一緒にダニの付着をチェックすることも感染予防につながります。
詳しくは以下の資料をご覧ください
感染拡大を防ぐために、下記の点に注意しましょう。
(1)マダニに刺されないために
●草むらなどマダニが多く生息する場所に立ち入る場合は、長袖・長ズボンを着用する等、肌の露出を少なくしましょう。
●屋外活動の際は、マダニに対する忌避剤(虫よけ剤)を使用しましょう。(現在は、ディート・イカリジンの2種類の有効成分を含む忌避剤が市販されています。)
●屋外での活動後は、マダニに刺されていないか確認しましょう。
(2)マダニに刺された場合の対処法
●吸血中のマダニを見つけた場合は、自分で取ろうとせず、できるだけ医療機関で処置しましょう。(無理に引き抜くことで、マダニの一部が皮膚内に残ってしまい化膿することがあります。)
●マダニに刺された後に、発熱等の症状が出現した場合は医療機関を受診しましょう。
(3)動物からの感染を防ぐために
●ペットとの過剰なふれあいは避け、ペットに触れた後は必ず手洗いしましょう。
●安易に野生動物に触らないようにしましょう。
●屋外からペットが帰宅したら、ダニがついていないか確認しましょう。
●ダニがペットの皮膚に食い込んでいる場合は、動物病院を受診し、適切な処置を受けましょう。
●ペット用のダニ駆除剤もありますので、使用にあたっては獣医師にご相談ください