千葉県香取市
きっかけ
我が国初の実測日本地図作成にかかわった伊能忠敬の出身地である香取市と、間宮林蔵生誕の地であるつくばみらい市は、両人の偉業顕彰を推進しているところであります。
伊能忠敬は測量の途上、間宮林蔵と出会い、測量術を教え、忠敬は10回にわたる全国測量を、林蔵は北海道の測量を行い、「大日本沿海與地図」はこの2人によって完成したといわれています。
また、忠敬と林蔵は、仕事でのパートナーだけでなく、江戸の忠敬の家を訪れ、忠敬の孫忠誨(ただのり)の教育を行うなど家族ぐるみの付き合いをしていました。
両人が築き上げた友好関係を今後の両人の交流へ映し出し、ともに連携して2人の偉業を後世に伝承していくため、平成28年3月16日ふれあい交流に関する協定を結びました。
香取市の紹介
香取市は、千葉県の北東部に位置し、北部は茨城県潮来市・稲敷市と接しています。
水郷筑波国定公園に位置する利根川周辺の自然景観、東国三社の一つ「香取神宮」、舟運で栄えた佐原のまちには日本で初めて実測日本地図を作成した「伊能忠敬」の旧宅(国史跡)、江戸時代から昭和初期に建てられた商家や土蔵が現在もその姿を残し、関東地方で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されるなど、水と緑に囲まれたまちです。
4月には城山公園や佐原公園を初めとする市内各所に桜が咲き誇り、6月には東洋一の規模を誇る水郷佐原水生植物園において、400品種150万本の花菖蒲が色とりどりに咲き誇ります。
夏(7月)と秋(10月)には佐原噺子の調べに乗って山車が市内を曳き廻される、勇壮絢爛な「佐原の大祭」(国指定重要無形民族文化財)が盛大に開催されるほか、関東でも有数の歴史と規模を誇る「水郷おみがわ花火大会」や黒部川での水上スポーツも盛んです。
温暖な気候と肥沃な農地に恵まれ、古くから水郷の早場米産地として知られる「米どころ」で、また、食用甘しょ(さつまいも)の生産・販売額全国一を誇る千葉県内で一番の甘しょ生産地です。