きっかけ
香取市とつくばみらい市は、我が国初の実測日本地図作成にかかわった伊能忠敬と間宮林蔵のゆかりの地であり、ともに郷土の偉人として顕彰しております。
伊能忠敬は測量の途上、間宮林蔵と出会い、測量術を教え、忠敬は10回にわたる全国測量を、林蔵は北海道の測量を行い、「大日本沿海輿地全図」はこの2人によって完成したといわれています。
また、忠敬と林蔵は、仕事でのパートナーだけでなく、江戸の忠敬の家を訪れ、忠敬の孫忠誨(ただのり)の教育を行うなど家族ぐるみの付き合いをしていました。
この様な歴史的つながりから、両偉人が築き上げた友好関係を今後の交流へ映し出し、偉大な郷土の先人を顕彰し、未来へのまちづくりへとつなげていくため、平成28年3月に「郷土の偉人の交友関係をきっかけとしたふれあい交流に関する協定」を締結しました。
平成30年は、伊能忠敬没後200年という節目の年を迎えることから、これまで培われてきた友好関係をさらに推進し、教育、文化、産業等のより幅広い分野における交流を通じて、更なる発展と互いの理解と連携を深めることを目的として、平成30年1月19日「友好都市協定」を締結しました。
香取市の紹介
香取市は、千葉県の北東部に位置し、北部は茨城県と接しています。東京から70km圏にあり、世界への玄関、成田空港から15km圏に位置しています。
水郷筑波国定公園に位置する利根川周辺の自然景観をはじめ、東国三社の一つ「香取神宮」、舟運で栄えた佐原のまちには日本で初めて実測日本地図を作成した「伊能忠敬」の旧宅(国史跡)、江戸時代から昭和初期に建てられた商家や土蔵が現在もその姿を残し、関東地方で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されるなど、水と緑に囲まれ自然・歴史・文化に彩られたまちです。
行事も年間を通して盛んに行われ、4月から5月にかけては小見川城山公園の「水郷おみがわ桜つつじまつり」が、6月には400品種150万本の花菖蒲が咲き誇る水郷佐原水生植物園の「水郷佐原あやめ祭り」が訪れる人の目を楽しませています。7月と10月には佐原囃子の調べに乗って山車が市内を曳き廻される勇壮絢爛な「佐原の大祭」(「佐原の山車行事」はユネスコ無形文化遺産・国指定重要無形民俗文化財)が盛大に開催され、8月には関東でも有数の歴史と規模を誇る「水郷おみがわ花火大会」が開かれます。そのほか、日本一の焼いも広場が人気の「栗源のふるさといも祭」や、新緑の里山を彩る「いきいき山田鯉のぼりまつり」、黒部川での「市民レガッタ」、歴史ある町並みの中を走る「小江戸マラソン」など、地域の特性を活かした催しが数多くあります。
産業面では、古くから水郷の早場米産地として知られる米どころであり、また、また、食用甘しょ(さつまいも)の生産・販売額全国一を誇る千葉県内で一番の甘しょ生産地です。