トピックス

図書室で深まる授業研究 数学と学級活動で活発な意見交換

図書室で深まる授業研究 数学と学級活動で活発な意見交換

 7月10日(金)15時。
 図書室には教員らが集まり、2つのグループに分かれてテーブルを囲んでいた。
 机上には、拡大コピーされた授業の指導案が広げられ、付箋紙が色とりどりに貼られている。


 2年生数学の指導案には、参観した教員が気付いた点がびっしりと書き込まれていた。
「いろいろな解決方法があり、学習に困難さを抱える生徒も参加しやすい」
「解き方を見付ける際、生成AIは答えを直接教えないため良い手段になる」
「解説は先生ではなく、生徒自身にさせるとよい」
 授業の様子を思い返しながら、教員たちは次々と意見を交わしていく。

 隣のテーブルでは、1年生の学級活動について話合いが進んでいた。
「1年生2人の司会進行がとてもスムーズだった。これまでの実践の積み重ねが表れていた。」
「生徒一人ひとりに書かれた先生のメッセージを読んでいるときの、生徒の表情がよかった。」
 司会をした生徒の声や、生徒がメッセージを見つめる静かな時間が、教員の言葉から浮かび上がる。


 つくばみらい市教育委員会の指導主事は、人と関わることの価値について語った。
「100m走のタイムがよいことでリレーの代表に選ばれた生徒がいるとします。その生徒は、自分の特技がみんなのために役立ったと感じ、自己有用感が高まります。タイムがよいだけでは自己有用感は高まりません。」
 特技が他者とのつながりの中で生きることの重要性を、静かに強調した。


「たくさんの学びがありました。」
 授業者はそう話し、疲れの中にも充実感のにじむ表情を見せた。

  • IMG_9679
  • IMG_9668
カテゴリ:
学び続ける教職員
更新日:
2026年7月10日

次のステージへ 「笑顔 挑戦 輝く」クラスにするために自分にできること

次のステージへ 「笑顔 挑戦 輝く」クラスにするために自分にできること

 7月10日(金)11時45分。
 休み時間のざわめきが少しずつ静まり、1年1組の教室には学級活動のための緊張感が漂い始めた。
 この日のテーマは、学級目標「笑顔 挑戦 輝く」をどう実現していくか──自分には何ができるのかを見つめ直す時間である。


 黒板に大きく書かれた3つの言葉を前に、生徒たちはまず「今、実現できているもの」に順番をつけていった。
「笑顔が一番できていると思う」
 その一方で、「挑戦」がまだ十分ではないという意見が上がった。


 授業は後半へ。
 今度は、自分の得意なことを学級目標の実現にどう生かすかを考える時間だ。
 生徒たちはワークシートに自分の強みを書き込み、グループで紹介し合う。
 しかし、活動が思うように進まず、教室の空気が少し停滞した。

 その様子を見た担任が、静かに動いた。
 一人ひとりにプリントを配り始めたのだ。
 そこには、これまで生徒同士で行ってきた「いいとこさがし」の記録と、担任からの丁寧なメッセージが記されていた。
 紙が配られるたび、教室の空気がゆっくりとあたたかく変わっていく。



 配られたプリントの一枚には、こう書かれていた。

「あなたは持ち前の体力と明るさで、周囲を助ける力にあふれた人です。給食準備では、牛乳を素早く配ったり、給食がない人の分まで用意したりと、全体を見渡して機敏に動くことができますね。朝早くから日直の仕事を完璧にこなす時間意識の高さは、多くの生徒のお手本ですよ。活発で人懐っこい性格と、相手を思いやる『プラスの声かけ』ができるあなたは、クラスに元気と活力を与えてくれる存在です。これからも1年1組をいいクラスにしていってください。」



 生徒は、学級の仲間と先生からの言葉を、少し照れたように、しかしうれしそうに見つめていた。
 その表情は、教室の空気を一気に柔らかくし、活動の流れを再び前へと押し出した。

 授業を終えた生徒は、
「みんなの良いところに気付けて良かった。先生がみんなのいいところを書いてくれてうれしかった。」
と振り返った。

  • IMG_9637
  • IMG_9651
  • IMG_9613
  • IMG_9647
  • IMG_9649
  • IMG_9614
  • IMG_9615
  • IMG_9620
  • IMG_9621
カテゴリ:
1年生
更新日:
2026年7月10日

教室に生まれた小さなドラマ 仲間とAIが支えた「分からない」の瞬間

教室に生まれた小さなドラマ 仲間とAIが支えた「分からない」の瞬間

「この授業で、生徒は理解できるだろうか──。」
 授業の前日、2年2組の数学を担当する教員は、机に広げた指導案を前に静かに悩んでいた。
 本校が掲げる「生徒の自己有用感を高める授業」を実現するために、どんな問いかけをし、どんな学びの場をつくるべきか。
 その重さが、教員の胸にずっと残っていた。


 7月10日(金)午前10時45分。
 いよいよ2年2組の、1次関数の授業が始まった。
 教室には、緊張と期待が入り混じった空気が流れている。

 例題の説明を終えた教員は、生徒に次の問題へ取り組むよう伝えた。
 そして、解き方を選べる5つの方法を提示した。
「個人で、仲間と、教員と、生成AIと、仲間の解答を参考に──自分に合った方法で解いてください。」
 生徒の自己有用感を育てるための工夫が、授業の随所に散りばめられていた。


 その直後、
「分からないよー」
と声を上げた生徒のもとへ、2人の生徒がすぐに席を移動し、自然と説明を始めた。
 教室の一角で、学び合いの小さな輪が生まれる。


 やがて、活動の区切りを知らせる鐘の音が流れた。
 首をかしげる生徒に、別の生徒が学習用タブレット端末を差し出す。
「AIに解き方聞いてみたから、これ見て。」
 画面には、生成AIが示した解法のヒントが表示されていた。
 人とAI、そして仲間同士の学びが、教室の中で自然に交差していく。

 授業を終えた生徒は、
「分からないときは友達に聞いて、逆に分かるところは友達に教えることができた。」
と振り返った。
 悩んでいた生徒も、
「グラフの傾きと変化の割合が一緒なことが分かった。」
と、振り返り用紙に力強く書き込んだ。


 午後の協議会で、つくばみらい市教育委員会の指導主事はこう助言した。
「鐘の音で活動を区切っていたが、じっくり解いていた生徒には集中を妨げていた。友達同士で学び合える人間関係があり、問題の難易度も複数用意されている。単元の中で2、3時間は、生徒に進め方を任せる自由進度学習が可能だと思う。」

 その言葉は、授業者が抱えていた悩みに、次の一歩を示す光となった。

  • IMG_9571
  • IMG_9597
  • IMG_9591
  • IMG_9583
カテゴリ:
2年生
更新日:
2026年7月10日

メニューMenu

トピックスTopics

前の月へ
次の月へ
  • 当日
  • トピックス
  • 印刷する
Page Top