トピックス
自分らしく 誰かを幸せにする一年へ
春のやわらかな光の中、こうしてみなさんと共に令和8年度がスタートできることを、とてもうれしく感じています。
この春、小絹中学校では、長い間、学校を支えてくださった先生方との別れがありました。
皆さんの成長を見守り、たくさんの時間をともに過ごしてくださった先生方との別れは、本当にさみしいものでした。
だからこそ、4月より小絹中学校に勤務される先生方をお迎えできることを、小絹中学校の生徒と教職員一同、本当に心待ちにしていました。
今日、みなさんを迎えるため、新しい先生方と共に、準備をしてきました。
みなさんも今日から、新しい学級で、仲間と先生と共に1年間を過ごします。
ここで、みなさんに考えてほしいことがあります。
「あなたの得意なこと、強みは何?」
そしてもう一つ。
「周りの人を ちょっとだけ幸せにするために、あなたにできることは何?」
なぜこの話をしたかと言うと、世の中には、正解のない課題がたくさんあるからです。
ひとりひとりが自分の得意なことを発揮して、仲間と共に知恵を出し合っていくことで解決できるからです。
2つのニュースを紹介します。
アメリカ合衆国とイランの戦いです。
イスラエルも加わって、戦いが長期化しています。
この戦いが始まった2月以降、ガソリンや灯油などのもとになる、原油の価格が上がりました。
原油をあたためると気体になります。沸騰する温度の違いによって性質の異なるものができあがります。
LPガス、ガソリン、石油ストーブの燃料である灯油、プラスチック、合成繊維、化粧品や医薬品、肥料などです。
日本から遠い離れた国で起きた戦争が、なぜ日本に大きな影響を与えているのでしょうか。
それは、日本が原油を輸入している国が、イランの近くにあるからです。
日本で使う原油は、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、カタールからほとんどが輸入されます。
原油を入れたタンカーが3つの国を出発すると、必ずホルムズ海峡という狭い海を通ります。
この戦いが始まってから、イランの南側にあるホルムズ海峡をスムーズに通ることが困難になりました。
こうして、輸入される原油の量が減っても、原油を必要としている人は減らないため、価格が上がってしまったのです。
このまま、戦争が終わらないと、どうなるか予想できますか。
原油からつくる製品に頼っている日本は、物の値段が次々に上がっていくことが予想されます。
日本は同じような経験を50年前にしています。
その時の失敗から、こんな時に備えて、原油を大きなタンクに備蓄することにしました。
輸入がストップしたとしても、約200日分の以上の備蓄があります。
高市総理大臣が、3月からこれを使うことを決めました。
日本の国に必要な原油の量を確保するためです。
この方法にも限界があります。
私たちは、今後、どのように生活していけば、この困難を乗り越えることができるのでしょうか。
次のニュースは、人類が月へ行く話です。
4月2日、アメリカの航空宇宙局NASAが、「宇宙船」オリオンに乗った4名の宇宙飛行士を月に送っています。
現在、月と地球の中間地点にいて、4月11日(土)9時6分 地球に帰還予定です。
アルテミス計画の目標です。
世界の55か国が協力して、月面探査を行い、将来は火星探査を目標としています。
皆さんが、正解のない問いを解決するためには、知識と技能が必要です。
2つのニュースには、中学校で習うすべての教科が関係しています。
先ほどの原油の価格のグラフは、数学で習うものですが、価格が上がったり下がったりする理由は、社会科で習います。
アルテミス計画で言えば、理科。
地球と月の動き、重力のことを知り尽くして、つくられた計画です。
乗組員の会話や、地球からの交信は英語。
美術や音楽は、言葉や国を越えて、人々がつながることができます。
これは、宇宙飛行士が宇宙の中で取る食事です。
日本人宇宙飛行士の栄養管理だけでなく、ストレスを解消し、能力を図ることが目的として開発されているそうです。
保健体育の内容であり、家庭科の内容です。
皆さんが、今日から学校で学ぶ学習は、すべてみなさんが正解のない課題を解決するために必要な内容なのです
今、紹介した、2つのニュースには、中学校で習うすべての教科が関係しています。
世の中の情報を知るために、国語の力は必ず必要です。
今年は、朝の時間に読書の時間を作りました。
つくばみらい市のお金で本を購入していますが、小絹中学校では、地域の方やPTAにも協力いただいて、本を購入する計画があります。
もうひとつ必要なことは、
意見の異なる人とも仕事ができることです。
今回の宇宙船には、人種も、性別、国籍も異なる4人が乗り込みました。
限られたスペースで、4人で生活していくわけですから、意見の違いもあることでしょう。
しかし、けんかをして、口を利かないようなことが起これば、ミッションはクリアできません。
意見が異なる人とでも、共に知恵を出し合って仕事をしていく必要があります。
みなさんにお願いしたいことは、この1年間で、たくさんの人たちと関わってほしいです。
仲間と何かを作り上げる中で、意見がぶつかるかもしれません。意見が異なることは悪いことではありません。
仲間と知恵を出し合って、新しいものを作ってほしいのです。
困ったときや悩んだ時は、勇気を出して、仲間に伝えてみましょう。
先生やスタッフの方々とも、たくさん話をしてください。
小絹中学校には、専門的な知識をもった方が行う授業もたくさんあります。
みなさんが、安全に楽しく快適な学校生活が送れるようにと、
労を惜しまない、PTA役員の方々や、地域の人々もいます。
自分と考えや趣味が似ている人、まったくちがう考えの人、新しいことを教えてくれる人。
いろいろな人と関わることで、自分のよさや強みが見えてきます。
自分の得意を見付けたら、それを自分のためだけでなく、誰かの役に立つことを考えてみましょう。
小絹中学校の誰もが、自分らしく生きることで、誰かを幸せにできる。
そんな小絹中学校をいっしょに創っていけたらよいなと思います。
2年生、3年生の皆さん、進級おめでとう。
令和8年4月8日
つくばみらい市立小絹中学校長
- カテゴリ:
- 校長室より
- 更新日:
- 2026年4月8日
- カテゴリ:
- 季節のたより
- 更新日:
- 2026年4月6日
静寂の体育館に響く「はいっ」の声 式典前の緊張感
4月8日(水)14時45分。
新年度の空気がまだ残る体育館に、教務主任と1年生担当教員らの声が反響した。
翌日に迫った入学式の最終打合せが進む中、司会席で学級担任が名簿を開き、
「第1学年1組。」
と静かに告げた。
続いて読み上げられる新入生の名前に合わせ、山本教頭と放送係の教員が生徒役として、
「はいっ。」
と応じる。
呼名のタイミングを確認する声が、広い空間に規則正しく響いた。
式典の流れ、動線、放送の合図──一つひとつの確認が進むたび、教員たちの表情には緊張と期待が交錯していく。
新入生を迎える準備は着実に整い、体育館には新入生を迎えるばかりとなった。
- カテゴリ:
- 学び続ける教職員
- 更新日:
- 2026年4月8日
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