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ようこそ小絹中学校へ ~入学式 式辞~
今日という日に、タイミングを合わせたかのように、校庭の桜が満開です。
新入生のみなさんが入学してくるのを、桜と共に心待ちにしていました。
ご多忙の中、ご臨席賜りましたご来賓のみなさま、ありがとうございます。日頃より多方面で本校へのご支援をいただき、感謝しております。生徒への教育は学校の教職員だけでは成り立ちません。今後も本校教育活動へのご理解とご支援をお願いいたします。
保護者の皆様、本日はおめでとうございます。
制服に身を包んだ緊張した面持ちのお子様の姿に成長を感じる一方で、背中を後押しして、ご家庭から送り出していただいたのではないでしょうか。
私たち教職員は、生徒のことを第一に考えていきます。何かご心配なことがございましたら、いつでもご相談ください。お子様の成長を共に見守り、共に悩み、三年間の中学校生活を有意義なものにしていきたいと思います。
新入生のみなさん。これから三年間通う小絹中学校は、すばらしい学校です。
生徒ことを第一に考えて、学び続ける先生方がいます。
みなさんより、一足先に入学し、みなさんをリードしてくれる二、三年生の先輩もいます。
みなさんが快適に学校生活を送ることができるように、環境整備をしてくださる保護者がいます。
また、みなさんが安全に登下校できるように、毎朝、交差点に立ったり、通学路の整備をしてくださったりする地域の方々がいます。
小絹中学校は、たくさんの方が応援してくださる学校なのです。
そこで、新入生のみなさんにお願いしたいことがあります。これらの人々に「関わる」ということです。
話を聞く、自分の考えを伝える、あいさつする、喜んでもらえることをする、いっしょに考えるなど、関わり方は、自分の得意な方法でよいです。
「関わる」ことで、みなさんはどんなことができるようになるのでしょうか。
まず、自分とは違う考え方や生き方と出会うことができます。
また、考えや生き方が違う人々と、共に生きていく方法を考えることができます。
さらに、これから出会う正解のない課題にも、納得できる答えを出すことができるようになります。
今、日本が直面しているのは、正解のない課題です。
少子化、人口減少や高齢化、不安定な国際情勢、働く人々の不足。
教科書には、これらの課題の説明はありますが、答えは載っていません。
解決するためには、教科書に載っている知識や技能を身に付け、それらを使って、さまざまな立場の人と関わって、知恵を出し合うことが必要です。
みなさんには、将来正解のない課題にぶつかっても、それを乗り越え、幸せになってほしいのです。
小絹中学校で過ごす三年間で、さまざまな人々と関わって、未来を生きるために必要な力を身に付けていきましょう。
新入生のみなさん、小絹中学校へようこそ。
ご入学、おめでとう。
- カテゴリ:
- 校長室より
- 更新日:
- 2025年4月9日
未来を生きるために必要な力をつけていこう ~第1学期始業式 式辞~
4月から2年生、3年生になられた皆さん。
小絹中学校の良いところを教えてください、と言われたら何が思い浮かびますか。
小絹中学校に良いところは、生徒第一に、学び続ける先生方がいることです。
より専門的に学ぶことができるゲスト・ティーチャーの授業もたくさんあります。
3年生の家庭科の授業には、赤ちゃんもやってきました。
みなさんが、快適に学校生活を送ることができるように、環境整備をしてくださる保護者がいます。
みなさんのために自分には何ができるかを考え、活動してくださる地域の方々がいます。
春夏秋冬の季節の変化を感じることができる、自然があります。
校内には、さまざまなジャンルの本があります。
みなさんの通う小絹中学校は、とてもすばらしい学校なのです。
そこで、みなさんにお願いしたいことがあります。
「関わる」ということです。
みなさんの周りには、たくさんの先生方がいます。
友達と関わる時間はたっぷりあります。
他の中学校の生徒や、小学生と関わる機会もあります。
みなさんのために、時間を作ってボランティアをしてくださる保護者や地域の方々とは、どういう関わりができそうですか。
人と関わるのが苦手な人もいると思います。
また、人付き合いが得意な人でも、今日は一人でいたいなと思うこともあると思います。
そんなときは、小絹中学校の自然と関わったり、本を読むのもいいですね。
これらのことに「関わる」ことで、みなさんは、どんなことができるようになるのでしょうか。
・自分とは違う考え方や生き方と出会うことができます。
・また、考えや生き方が違う人々と、共に生きていく方法を考えることができます。
・さらに、みなさんがこれから出会う正解のない課題にも、みんなが納得できる答えを見出すことができるようになります。
どうして、ここまで「関わる」ことが必要なのでしょうか。
これから、みなさんが生きていく日本は、さまざまな問題に直面します。
つまり、これからの時代は変化が激しくて、将来を予測するのが困難な時代なのです。
それであっても、皆さんにはこれから自分たちが生きていく社会を、自分たちでよりよくしていって、幸せになってほしいからです。
そして、最大の問題は、答えが教科書には載っていないということです。
例えば、このグラフで考えてみましょう。
いちばん左は1990年。今から35年前、みなさんのおうちの方が生まれたころです。
右に行くほど時間が進み、いちばん右2070年。みなさんが、私の年になる頃です。
子供が減るので、人口が減ります。
働く人も減ります。
しかし、高齢者の割合は増えていきます。
日本がこのような状況になるとどうなるでしょう。
これは、バスの運転手さんに必要な運転免許を持っている人の数です。
この20年間で大きく減っています。
約半分が65歳以上の高齢の運転者です。
日本中のバス会社では、運転手さんが不足していて、路線バスの本数が減ったり、路線が廃止されたりしています。
教科書に載っているのはここまでです。どうすればよいのでしょうか。
日本中の人々が、それぞれの立場で関わって、真剣に考えてきました。
働く人が不足しても、今まで通りの生活ができるように。
レストランのロボット、みなさんも見たことがあるでしょう。
鉄道会社は、運転士だけで運転する「ワンマン運転」を始めました。
新幹線では、運転手がいない自動運転を4年後に計画しています。
日本全国で、バスやトラック、タクシーの自動運転も実証実験が始まっています。
いろいろな立場の人が関わって、知恵を出し合うことで、日本が直面する課題を乗り越えようとしているのです。
これが、これからの時代を生きるみなさんには、「関わる」ことを大切にしてほしい理由です。
2年生、3年生の皆さん、進級おめでとう。
小絹中学校で、未来を生きるために必要な力をいっしょにつけていきましょう。
- カテゴリ:
- 校長室より
- 更新日:
- 2025年4月8日