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　木工室の北側の壁画。
　開校前に描かれたと思われるスケッチには、「具現航海」というタイトルが付けられ、次の解説が書かれている。



　鍛え上げられた肉体と叡知に培われた精神を武器に、各々の将来を指し示す羅針盤の船で厳しい荒波の海を渡っております。このような厳しい環境にめげず常にチームワークを大切にし自分を見失う事なく、最後には自分の決断と責任で目標へと近づき、遂にはそれを獲得していく様子をあらわました。

　デザインの構図に於いては全体的に平面・幾何構成的な柄の中、人物を具象的(有機的)に表現しアレンジすることで、 感覚的に硬軟のバランスをとっております。また動的なデザインをより効果的に演出するために、平面部分は凹凸を駆使しシャープなラインを表出。曲面部分には勾配の変化をつけ陰影効果を考えております。

　また、カラーブランといたしまして金色を基調としましたプロンズ塗装を施し、人物は金色を浮かび上がらせることで力動感を、海に値する部分には絞しょうを多く残すことで海の深みを演出出来ると考えております。


資料：「アキレスマトリックス」（アキレス株式会社）