トピックス

「失ってほしくない未来」を雨音の中で語る ~臨時の全校集会~

「失ってほしくない未来」を雨音の中で語る ~臨時の全校集会~

 5月22日(金)、8時45分。
 体育館の屋根をたたく雨音が、静かに響いていた。

 そのしっとりとした空気の中、生徒指導主事がゆっくりと前に進み出て、全校生徒と教職員を前に語り始めた。

「1年間に自転車事故で命を落とす人の数は約300人。
 ここにいる皆さんの数より多いです。」

 雨音と声が重なり、体育館は一層静まり返った。
 生徒たちは自然と背筋を伸ばし、話に耳を傾けた。


 教員は、大学時代の友人を事故で亡くした経験を語った。
「事故で人が亡くなるというのは、家族や周りの人が心の準備ができないんです。」


 雨の湿り気を帯びた空気が、言葉の重さをさらに深く染み込ませていく。
 体育館には、真剣な表情の生徒たちが並び、誰一人として視線をそらさなかった。


 続けて、生徒指導主事は学年ごとに視線を向けながら語りかけた。
「3年生は進路に向けて歩む大切な時期。
 2年生は部活動や行事で活躍する日々。
 1年生は始まったばかりの中学校生活。
 そのどれも、交通事故で失ってほしくない。」

 4月以降、自転車乗車中の事故が続いたことを受け、生徒の意識を高めたいという思いが、雨音に負けないほど強く伝わってきた。

 講話を終えた後、生徒たちは静かに立ち上がり、教室へ戻っていった。

 この後、担任とともに交通安全について考える授業が行われる。
 雨に包まれた朝の体育館での時間は、生徒一人ひとりの胸に深く刻まれた。

カテゴリ:
健康や安全への意識向上を目指して
更新日:
2026年5月22日

メニューMenu

トピックスTopics

前の月へ
次の月へ
  • 当日
  • トピックス
  • 印刷する
Page Top