年末年始は、帰省などで久しぶりに会う家族との会食や大掃除など普段とは異なる出来事が増えることが多く、また、寒さが本格化する時期でもあり、高齢者の方にとって思いがけない事故が起きてしまう危険が潜んでいます。例えば、食べ物による窒息、浴室での溺水で亡くなられる方は、交通事故で亡くなる方より非常に多くなっています。
消費者庁からの注意喚起をまとめましたので、高齢者だけでなく周囲の皆さんも事故防止にお役立てください。
食べ物(餅など)による窒息事故
餅を食べる機会が増える年末年始は、窒息事故に注意が必要です。
特に高齢になると、かむ力や飲み込む力が弱くなります。
次の注意点を参考にして、事故を防ぎましょう。
【事故防止の注意点】
- 餅は、食べやすい大きさに小さく切っておきましょう。
- あらかじめお茶や汁物を飲んでのどを潤しておきましょう。
- ゆっくりとよく噛んでから飲み込むようにしましょう。
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高齢者と一緒に餅を食べる際は、少しずつ口に入れているか、しっかりかんでいるかなど、食事の様子に注意を払い、見守りましょう。
浴室での溺水事故
冬場に溺れる事故が起こる原因として、暖かい部屋と寒い脱衣所や浴室との温度差などによる急激な血圧の変動や、熱いお湯をはった浴槽内に長くつかることによる体温上昇での意識障害などが挙げられています。お風呂に入る際には次のポイントに気を付けリスクを減らしましょう。
【事故防止の注意点】
- 入浴前の事故防止のポイント
- 温度差を減らすため、前もって脱衣所や浴室を暖めておきましょう
- 部屋間の温度差について温度計を活用し、温度の見える化をしましょう
- 脱水症状などを防ぐため、入浴前に水分補給しましょう(入浴中でも喉が渇いたらこまめに)
- 食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう
- 同居者がいる場合、入浴前に同居者に一声掛け、入浴中であることを認識してもらいましょう
- 入浴時の事故防止のポイント
- 熱いお湯での入浴及び長時間の入浴は避け、湯温や入浴時間などについて温度計やタイマーを活用して見える化をしましょう
- 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう
- 浴槽内で意識がもうろうとしたら、気を失う前に湯を抜きましょう
- 同居者はこまめに声掛けをして様子を確認しましょう
掃除中の事故
年末の大掃除では、普段掃除をしない場所の掃除や、異なる方法での掃除をすることもあるかと思います。次のような点に気をつけ事故のリスクを減らしましょう。
【事故防止の注意点】
- 高い所の作業を行う場合は身体のバランスを取りやすい用具を使い、安定した場所で無理なく行いましょう。踏み台などを使っての作業も安定した場所で行いましょう
- 滑りやすい場所で掃除をする際には転倒に注意し、足場が濡れている場合は事前に拭き取りましょう
- 年齢や個々の体力を勘案し、無理な作業は控えましょう
参考
- 消費者庁「年末年始、高齢者の事故に注意しましょう!- 思いがけない事故のリスクは事前に減らすことができます」
- 政府広報オンライン「餅による窒息に要注意!喉に詰まったときの応急手当は?」
- 独立行政法人国民生活センター「少しずつゆっくりとかんで、餅での窒息事故を防止!」