誤飲すると非常に危険!小さな子に触らせない!
最近、小さなお子さんがネオジム磁石製のマグネットボールやキューブを誤飲する事故が再発しています。
マグネットボール、キューブは磁力が非常に強く、2個以上飲みこむと磁石同士が腸管を挟み込んだ状態で動かなくなってしまい、自然に排泄されなくなることがあります。
気が付かずに時間がたつと腸管に穴があき、開腹手術や大がかりな処置が必要となります。
最初は腹痛や嘔吐、発熱などの軽い症状がみられ、病状が進むとグッタリしてきて生死に関わる状態になります。
海外では複数の死亡事故も起きています。
- サイズが小さい → 小さな子が容易に誤飲
- 数が多い → 一部が無くなっても気付きにくい
- 磁力が非常に強い → 複数個飲みこむと腸管を挟み穴があく危険
マグネットボール、キューブを誤飲すると生死に関わることがあります。
少しでも誤飲が疑われる場合には、すぐに医療機関を受診してください。
ドクターメール箱に寄せられた事故情報
- 2歳の女児がマグネットセットの磁石を誤飲。胃内に7個つながった状態で認められ、全身麻酔下で内視鏡により摘出。
消費者へのアドバイス
- 強力な磁力を持つマグネットセットは子どもの使用を想定した玩具ではありません。子どもには触れさせないようにしましょう。
- 誤飲した可能性がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
これまでの経緯
2018年4月、国民生活センターは、幼児によるネオジム磁石製のマグネットセットの誤飲事故について注意喚起を行いましたが、その後も同種の事故が発生していたことから、2021年11月、消費者安全調査委員会と公益社団法人日本小児科学会は連名で注意喚起を行いました。
2022年3月、消費者安全調査委員会が、「ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故」を公表し、経済産業大臣に対し、マグネットセットが子どもの手に渡らないよう、法令による規制の検討を行うことと、インターネットモール事業者に協力を求めることについて、意見を出しました。
また、消費者庁長官に対しては、事故情報の収集体制の強化と消費者への周知についての意見を出し、同日、消費者庁は注意喚起を行いました。
同年6月、経済産業省は、消費者安全調査委員会の意見を受けて「ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故の防止について(注意喚起及び協力要請)」を公表し、マグネットセットを購入される方への注意喚起に加え、インターネットモール上でマグネットセットを販売する事業者において講じていただきたい対策について呼びかけるとともに、主要なインターネットモール運営事業者への協力要請を行いました。
しかし、同年6月、国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」(以下、「ドクターメール箱」とします。)に、2歳児がマグネットセットの磁石を複数個誤飲し、救急搬送されたとの事故情報が寄せられ、再び同種の事故が発生したことを受けて、改めて消費者に注意喚起等を行うこととしました。
詳細は以下の資料、及び消費者庁ホームページをご覧ください。