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未来を生きるために必要な力をつけていこう ~第1学期始業式 式辞~
4月から2年生、3年生になられた皆さん。
小絹中学校の良いところを教えてください、と言われたら何が思い浮かびますか。
小絹中学校に良いところは、生徒第一に、学び続ける先生方がいることです。
より専門的に学ぶことができるゲスト・ティーチャーの授業もたくさんあります。
3年生の家庭科の授業には、赤ちゃんもやってきました。
みなさんが、快適に学校生活を送ることができるように、環境整備をしてくださる保護者がいます。
みなさんのために自分には何ができるかを考え、活動してくださる地域の方々がいます。
春夏秋冬の季節の変化を感じることができる、自然があります。
校内には、さまざまなジャンルの本があります。
みなさんの通う小絹中学校は、とてもすばらしい学校なのです。
そこで、みなさんにお願いしたいことがあります。
「関わる」ということです。
みなさんの周りには、たくさんの先生方がいます。
友達と関わる時間はたっぷりあります。
他の中学校の生徒や、小学生と関わる機会もあります。
みなさんのために、時間を作ってボランティアをしてくださる保護者や地域の方々とは、どういう関わりができそうですか。
人と関わるのが苦手な人もいると思います。
また、人付き合いが得意な人でも、今日は一人でいたいなと思うこともあると思います。
そんなときは、小絹中学校の自然と関わったり、本を読むのもいいですね。
これらのことに「関わる」ことで、みなさんは、どんなことができるようになるのでしょうか。
・自分とは違う考え方や生き方と出会うことができます。
・また、考えや生き方が違う人々と、共に生きていく方法を考えることができます。
・さらに、みなさんがこれから出会う正解のない課題にも、みんなが納得できる答えを見出すことができるようになります。
どうして、ここまで「関わる」ことが必要なのでしょうか。
これから、みなさんが生きていく日本は、さまざまな問題に直面します。
つまり、これからの時代は変化が激しくて、将来を予測するのが困難な時代なのです。
それであっても、皆さんにはこれから自分たちが生きていく社会を、自分たちでよりよくしていって、幸せになってほしいからです。
そして、最大の問題は、答えが教科書には載っていないということです。
例えば、このグラフで考えてみましょう。
いちばん左は1990年。今から35年前、みなさんのおうちの方が生まれたころです。
右に行くほど時間が進み、いちばん右2070年。みなさんが、私の年になる頃です。
子供が減るので、人口が減ります。
働く人も減ります。
しかし、高齢者の割合は増えていきます。
日本がこのような状況になるとどうなるでしょう。
これは、バスの運転手さんに必要な運転免許を持っている人の数です。
この20年間で大きく減っています。
約半分が65歳以上の高齢の運転者です。
日本中のバス会社では、運転手さんが不足していて、路線バスの本数が減ったり、路線が廃止されたりしています。
教科書に載っているのはここまでです。どうすればよいのでしょうか。
日本中の人々が、それぞれの立場で関わって、真剣に考えてきました。
働く人が不足しても、今まで通りの生活ができるように。
レストランのロボット、みなさんも見たことがあるでしょう。
鉄道会社は、運転士だけで運転する「ワンマン運転」を始めました。
新幹線では、運転手がいない自動運転を4年後に計画しています。
日本全国で、バスやトラック、タクシーの自動運転も実証実験が始まっています。
いろいろな立場の人が関わって、知恵を出し合うことで、日本が直面する課題を乗り越えようとしているのです。
これが、これからの時代を生きるみなさんには、「関わる」ことを大切にしてほしい理由です。
2年生、3年生の皆さん、進級おめでとう。
小絹中学校で、未来を生きるために必要な力をいっしょにつけていきましょう。
- カテゴリ:
- 校長室より
- 更新日:
- 2025年4月8日
3/24修了式②
修了式では、宇津木校長より式辞がありました。
~以下が内容です~
ただ今、皆さんに修了証書を渡しました。これは、「皆さんが、この1年間の勉強や生活を無事修了しました」という印です。おめでとうございます。
1年生の皆さん、中学校生活にも慣れて、4月の入学のころとは違って、中学校の学習や部活動、学校行事にも真剣に取り組み、仲間と協力して楽しく生活できるようになりました。スキー宿泊学習の経験をへて、さらにたくましくなってきました。まさに、今成長している途中です。4月には新入生も入り、先輩となります。先輩という名に恥じぬようにこの春休みの努力をしてほしいと思います。
2年生の皆さん、進級したてのころは、初めて後輩を迎えたばかりでたどたどしいところもありましたが、今では、立派な先輩になりました。部活動ではキャプテンとなり、あるいはリーダーとして、みんなで力を合わせて、より絆を深めて、強いチームとなるようリードしてくれています。学習においても、落ち着いて集中して取り組む姿からは、もうすぐ受験生になるんだという意気込みが感じられます。4月には、小絹中学校を任せられる素晴らしい3年生になってくれる予感がします。
生徒会役員の皆さん、小絹中学校創立30周年記念式典や、三年生を送る会を企画するなど工夫のある活動ができたこと素晴らしいです。今後もより良い小絹中となるように、頑張ってほしいと思います。
そして、小絹中生みなさんにむけてです。
まず、一つ目は、四月に比べて挨拶が上手になりました。地域の方からも、「朝、登校指導をしていると、小絹中学生の元気な挨拶がとても気持ちがいいです。」と話してくれる方がたくさんいらっしゃいます。校内だけでなく、地域の方にも認められるということはとても素晴らしいことです。これからも続けてほしいと思います。
二つ目は、「やればできる子だ」ということです。勉強でも運動でも夢や目標をしっかりともって努力を重ねている人は、どんどんのびています。皆さん一人一人が無限の可能性を秘めています。さらに友達と協力して、集団の力をつけていってほしいと思います。
私は、小絹中学校が、そして、小絹中の生徒が大好きです。創立30周年記念式典でとばした色とりどりのバルーンが空高く舞い上がるように、一人一人が個性を発揮してほしいと思います。これからも皆さんのご活躍を応援しています。
- カテゴリ:
- 学校生活
- 更新日:
- 2025年3月25日