『伊奈町、川口市、つくばみらい市、西尾市「伊奈氏ゆかりの地」歴史・文化的交流に関する協定』を締結しました!
令和3年10月に埼玉県伊奈町・同県川口市とつくばみらい市のあいだで結んだ『伊奈町、川口市、つくばみらい市「伊奈氏ゆかりの地」歴史・文化的交流に関する協定』に新しく愛知県西尾(にしお)市が加わり、令和7年12月25日に改めて協定締結式がオンライン形式で執り行いました!
本協定は、江戸幕府の代官・伊奈氏の恩恵を受ける3市1町が友情と信頼を深め、相互の発展が長く続くことを祈念し、歴史・文化的交流を深める見地から締結したものです!

【写真1】協定締結式における小田川浩市長
署名した協定書をWebカメラに向けて掲げ持っている様子。

【写真2】オンラインで一同に会した3市1町の首長
左上から時計回りに、西尾市の中村健市長・伊奈町の大島清町長・川口市の奥ノ木信夫市長・つくばみらい市の小田川浩市長。
伊奈氏とは?
江戸幕府の代官を務めた伊奈氏は、関東一円で治水工事や新田開発等を盛んに実施した一族として知られています!埼玉県伊奈町と川口市は伊奈忠次(ただつぐ)と深いつながりがあり、その次男・忠治(ただはる)はつくばみらい市にとっての恩人ともいえる人物です!中京圏の愛知県西尾市は、忠次が生まれた地というご縁から、新しく協定に参加することとなりました!
今後、ますます盛り上がりをみせる3市1町の歴史・文化的交流にご期待ください!
つくばみらい市と伊奈氏の関係
つくばみらい市域の「谷原領」・「谷原三万石」を開発したのは忠治(ただはる)です。「伊奈半十郎忠治」(いな-はんじゅうろう-ただはる)という名前で習った方もいらっしゃるかもしれません。忠治の指揮でつくられた施設は、弥左衛門土手・山田沼堰(福岡堰)・台通用水路・川通用水路・中通悪水(中通川)・二千間堤等、市域に数多くあります。また、福岡の伊奈神社や伊奈郡代遺沢碑文、寺畑の宝篋印塔、豊体の浄円寺伊奈観音堂、山王新田の伊奈摂津大明神等、伊奈氏ゆかりの場所も少なくありません。
埼玉県伊奈町と伊奈氏の関係
伊奈町は忠次との関係が深いことで知られています。主君の徳川家康が関東に入ったのち、忠次は現在の伊奈町の小室あたりに領地を与えられ、関東一円の治水工事や新田開発等を指揮しました。現在、小室の屋敷跡は埼玉県指定史跡「伊奈氏屋敷跡」として整備され、町民の憩いの場ともなっています。
埼玉県川口市と伊奈氏の関係
川口市には、忠治が設けた赤山陣屋があります。忠次と同様、忠治も赤山を拠点に関東一円の治水工事や新田開発等を指揮しました。現在の赤山陣屋は埼玉県指定旧跡「赤山城跡」として整備され、隣接する「イイナパーク川口」という巨大複合施設とともに「赤山歴史自然公園」を形成しています。
愛知県西尾市と伊奈氏の関係
徳川家康がまだ三河国(現在の愛知県)に領地を持っていた頃、家臣の伊奈忠家は西尾市にある小島城(おじま-じょう)を治めていました。その忠家のもとで生まれたのが忠次です。つまり、西尾市は忠次生誕の地となります。西尾市資料館では令和5年に特設展「西尾出身の名代官 伊奈忠次」を開催しました。
パンフレット『伊奈氏と「谷原三万石」』
協定の締結を記念し、令和6年12月につくばみらい市で作成した伊奈氏に関するパンフレット『伊奈氏と「谷原三万石」』 [PDF形式/1.91MB] を公開いたします!
市内の伊奈忠治情報がコンパクトにまとまっています!郷土学習等にとても便利!
(なお、パンフレットの姉妹編として、小冊子『伊奈忠次・忠治父子と常陸谷原の開発』もあります。パンフレットよりも詳しい情報が盛りだくさんです。こちらはつくばみらい市立図書館等でご覧ください。)