予防接種は、感染症から子どもを守る為、また感染症の流行を防ぐ為に、病気になる前に感染症の原因となる抗原物質(ワクチン) を接種することで免疫をつくるものです。
感染症やワクチンの特徴、副反応については、「予防接種と子どもの健康」に記載されていますので、内容をよく読み、理解していただいた上でお子さんの体調がよい時に予防接種を受けましょう。
つくばみらい市では、新生児訪問のご案内と一緒に「予防接種予診票」と「予防接種と子どもの健康」を郵送いたします。転入の方は、母子健康手帳を確認の上、健康増進課(保健福祉センター内)でお渡しできます。
定期予防接種は住民票のある市区町村で接種できます。つくばみらい市から転出される方は、転出先の市区町村にご相談ください(異動日当日は除く)。
◆未成年者が定期予防接種を受けるには原則保護者の同伴が必要です。
保護者とは、親権を行う者または後見人をいいます。安全に予防接種を受けられるよう、下記のことに注意のうえ、接種日当日に予防接種を受けるかどうか判断してください。
茨城県内定期予防接種広域事業医療機関一覧(茨城県医師会)のページからご確認ください。
(1)事前に接種予定の定期予坊接種協力医療機関へ電話予約はしましたか?
(2)「予防接種と子どもの健康」は読みましたか?
※予防接種を受ける際に知っておきたい予防接種の知識や注意点がのっている冊子です。お読みいただかないと予防接種が受けられません。
(3)予防接種の必要性、効果及び副反応など理解しましたか?
※分からないことがあれば、メモしておきましょう。
(4)つくばみらい市定期予防接種予診票はありますか?
※予診票がお手元にない方は、再発行ができます。下記のものをご持参のうえ、健康増進課窓口へご申請ください。
・母子健康手帳(必ずご持参ください。)
・ 予防接種予診票交付申請書(PDF 104 KB)(窓口にもございます。)
(1)お子さんの体調は良いですか?
≪受けるのに適当でない場合≫
・明らかに発熱している方(37.5℃以上)
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
・予防接種液に含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかな方
・医師が不適当な状態と判断した方
※麻しんについては治癒後4週間程度、風しん・水痘・おかふくかぜ等については治癒後2~4週間程度、突発的発疹・手足口病・伝染性紅斑等のウイルス性疾患については治癒後1~2週間程度の間隔をあける必要があります。
(2)予診票の記入もれはありませんか?
(3)忘れ物はありませんか?
・定期予防接種予診票
・母子健康手帳
・被保険者証(健康保険証)
・委任状(保護者が同伴できない場合)
・医師に確認したいことがある場合はメモ等
・予防接種を受けたあと30分間は、急な副反応が起こることがあるので、接種場所でお子さんの様子を観察しましょう。
・接種当日は激しい運動は止めましょう。
・入浴は差し支えありませんが、注射の場合、接種部位はこすらないように注意しましょう。
・接種後、生ワクチンでは1か月、不活化ワクチンでは1週間は、健康状態に注意しましょう。
副反応
・予防接種のあとに、熱が出たり、機嫌が悪くいなったり、、接種部位が腫れたり、しこりが出たりすることがありますが、このような好ましくない変化が副反応です。
・ワクチンの接種によりますが、副反応のほとんどはワクチンに対する生体の一時的な反応で、2~3日で自然に治ります。
・接種の部位のひどい腫れや、高熱、ひきつけ、嘔吐など体調の変化があったら、速やかに医師の診察を受けてください。
※各ワクチンの詳細な副反応につきましては、「予防接種と子どもの健康」でご確認ください。
~予防接種健康被害救済制度~
予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、極めてまれに健康被害の発生がみられます。万が一、定期予防接種による健康被害が発生した場合には、救済制度がありますので、市健康増進課にお問い合わせください。
予防接種健康被害救済制度(厚生労働省)
《13歳未満の方で保護者が同伴できない場合》
事前に、保護者が委任状を記入し、接種当日同伴する親族が医療機関に持参してください。
委任状は、健康増進課窓口、医療機関窓口でお受け取りになるか、または市ホームページからダウンロードしご利用ください。
《13歳以上の方(子宮頸がん・日本脳炎)で保護者が同伴できない場合》
事前に、保護者が同意書を記入し、接種者本人が医療機関に持参してください。
接種者本人のみで接種を受けることができます。
委任する場合は 委任状(定期)(PDF 97 KB)をご使用ください。
生活の実感として1つ歳をとるのは「誕生日の当日」ですが、年齢に関する法律上は「誕生日の前日」に1つ歳をとることになっています。
予防接種法では、下記の表現が使われており、定期予防接種は定められた期間に接種することになっています。
1.から,至るまでの間
「ヒブ」「小児用肺炎球菌」「BCG」「四種混合」「三種混合」「不活化ポリオ」「麻しん風しん混合第1期」「日本脳炎第1期」の各予防接種は、誕生日の前日まで接種できます。
【例】平成26年4月2日生の方の場合…
《麻しん風しん混合第1期》
1歳の誕生日(平成27年4月2日)の前日~2歳の誕生日(平成28年4月2日)の前日
つまり、平成27年4月1日~平成28年4月1日が接種期間となります。
2.以上,未満
「日本脳炎第2期」「二種混合第2期」の各予防接種は、誕生日の前日まで接種できます。
【例】平成26年4月2日生まれの方の場合…
《二種混合第2期》
11歳の誕生日(平成37年4月2日)の前日~13歳の誕生日(平成39年4月2日)の前日
つまり、平成37年4月1日~平成39年4月1日が接種期間となります。
◆実施方法
個別接種
◆実施場所
接種したワクチンの種類 | 接種間隔 | 例 | |
種類 | ワクチン名 | ||
生ワクチン | BCG 麻しん風しん(MR) 麻しん 風しん 水痘 ロタウイルス おたふくかぜ等 |
27日(4週間)以上 | 火曜日に麻しん風しん混合(MR)を受けた場合 ⇒4週間後の火曜日から異なる種類の予防接種が受けられます。 |
不活化ポリオ | 四種混合 不活化ポリオ 三種混合 二種混合 日本脳炎 ヒブ 小児用肺炎球菌 子宮頸がん予防 B型肝炎 季節性インフルエンザ等 |
6日(1週間)以上 | 火曜日にヒブを受けた場合 ⇒1週間後の火曜日から異なる種類の予防接種が受けられます。 |
ヒブ、小児用肺炎球菌、BCG、四種混合、不活化ポリオ、麻しん風しん混合、水痘、日本脳炎、2種混合、子宮頸がん予防
長期療養により定期予防接種を受けられなかった方
県外に長期里帰りをされている方
ワクチン | 対象者 | 初回接種の開始時期 | 接種時期の諸注意 | 接種回数 | 接種間隔 |
---|---|---|---|---|---|
ヒブ ※初回接種の開始時期によって接種できる回数が異なります。 |
生後2か月から生後60か月に至るまでの間 | 生後2か月から生後7か月に至るまでの間 | 生後12か月に至るまでの間 | 3回 ※注1 |
27日以上 |
〈追加〉初回接種終了後7か月以上、標準的には13か月までの間隔をおいて | 1回 | - | |||
生後7か月から生後12か月に至るまでの間 | 生後12か月に至るまでの間 | 2回 ※注2 |
27日以上 | ||
〈追加〉初回接種終了後7か月以上、標準的には13か月までの間隔をおいて | 1回 | - | |||
生後12か月から生後60か月に至るまでの間 | 1回 | - | |||
小児用肺炎球菌 ※初回接種の開始時期によって接種できる回数が異なります。 |
生後2か月から生後60か月に至るまでの間 | 生後2か月から生後7か月に至るまでの間 | 生後24か月に至るまでの間 | 3回 ※注3 |
27日以上 |
〈追加〉初回接種終了後60日以上の間隔をおいた後であって、生後12か月に至った日以降 | 1回 | - | |||
生後7か月から生後12か月に至るまでの間 | 生後24か月に至るまでの間 | 2回 ※注4 |
27日以上 | ||
〈追加〉初回接種終了後60日以上の間隔をおいた後であって、生後12か月に至った日以降 | 1回 | - | |||
生後12か月から生後24か月に至るまでの間 | 2回 | 60日以上 | |||
生後24か月から生後60か月に至るまでの間 | 1回 | - |
※注1:生後12か月に至るまでの間に3回完了しない場合は、残りの回数は行わず、追加接種を行います。
※注2:生後12か月に至るまでの間に2回完了しない場合は、残りの回数は行わず、追加接種を行います。
※注3:生後12か月を超えて初回2回目の接種をした場合は、初回3回目の接種は行わず、追加接種を行います。
※注4:生後24か月に至るまでの間に2回完了しない場合は、残りの回数は行わず、追加接種を行います。
ワクチン | 対象者 | 標準的な接種機関 | 接種回数 | 接種間隔 |
---|---|---|---|---|
BCG | 生後1歳に至るまでの間 | 生後5か月から生後8か月未満の間 | 1回 | - |
四種混合 ※注5 ジフテリア/百日せき/破傷風/不活化ポリオ |
生後3か月から生後90か月に至るまでの間 | 〈第1期初回〉 生後3カ月から生後12カ月未満の間 |
3回 | 20日以上 |
〈第1期追加〉 第1期初回3回目終了後、6か月以上、標準的には12か月から18か月までの 間隔をおいて |
1回 | - | ||
不活化ポリオ | 生後3か月~90か月に至るまでの間 | <1期初回> 生後3か月~12か月未満の間 |
3回 | 20日以上 |
<1期追加> 第1期初回3回目終了後、6か月以上、標準的には12か月から18か月までの 間隔をおいて |
1回 | |||
麻しん風しん混合 ※注6 |
〈第1期〉 生後12か月から生後24か月に至るまでの間 |
1回 | - | |
〈第2期〉 小学校就学前の1年間(年長にあたる1年間) |
1回 | - | ||
水痘 | 生後12か月~生後36か月に至るまでの間 | 生後12か月から生後15か月に至るまでの間に初回接種を行い、追加接種は、初回接種終了後3か月以上、標準的には6か月から12か月に至るまでの間隔をおいて1回接種 ※1歳未満に接種をしている方は、市健康増進課へご相談ください |
2回 | 3か月以上 |
日本脳炎 | 〈第1期〉 生後6か月から生後90か月に至るまでの間 |
〈第1期初回〉 3歳から4歳 |
2回 | 6日以上 |
〈第1期追加〉 4歳から5歳に第1期初回・2回目終了後6か月以上、標準的には約1年後 |
1回 | - | ||
〈第2期〉 9歳以上13歳未満 |
1回 | - | ||
2種混合 ※注6 ジフテリア/破傷風 |
〈第2期〉 11歳以上13歳未満 |
11歳から12歳 | 1回 | - |
子宮頸がん予防 ※注7 |
小学校6年生から高校1年の女子(12歳となる日の属する年度初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子) | 3回 | - |
※注5 四種混合導入時点(平成24年11月1日)までに、「三種混合と不活化ポリオのいずれの予防接種も接種されていない方」「平成24年8月1日以降生まれの方」は、原則四種混合になります。
※注6 「麻しん風しん混合〈第2期〉」「二種混合〈第2期〉」「子宮頸がん予防」の予診票につきましては、接種対象年齢前にご郵送します。
※注7 平成25年6月14日の「積極的な接種推奨の差し控え」についてのQ&Aは「厚生労働省」のホームページを参照ください。
<三種混合の予防接種がお済みではない方へ>
平成24年11月から4種混合ワクチン(DPT-IPV)が導入されています。そのため三種混合ワクチン(DPT)の販売は、順次終了する予定です。
三種混合ワクチンを接種できるのは、ワクチンの在庫がある間のみとなります。
四種混合ワクチンではなく、三種混合ワクチンと単独の不活化ポリオワクチンで接種をされている方は、早急に予防接種のかかりつけ医にご相談し、残りの回数を接種期間を必ず守って早めに接種しましょう。
※四種混合ワクチンを接種している方は、三種混合ワクチンを接種する必要はありません。
※三種混合ワクチンの在庫がなくなった場合、四種混合ワクチンに切り替えての接種は可能です。ただし、その場合、単独の不活化ポリオワクチンと四種混合ワクチンの接種回数の合計が4回を超えないように接種する必要がございますので、ご注意ください。
予防接種による健康被害が否定できない症例が発生したため、平成17年5月より、 日本脳炎予防接種の積極的な接種勧奨の差し控えをしていましたが、 平成21年6月から新ワクチンの「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン」の使用が開始となり、 問題なく経過していることから、平成22年度から順次積極的な接種勧奨を実施しています。 平成28年度の積極的な接種勧奨の対象者及び接種回数は下記のとおりとなります。
平成28年度積極的推奨者
平成10年4月2日~平成11年4月1日生まれの方で、第2期がお済みでない方
特例対象者(1):平成8年4月2日から平成19年4月1日生まれの方
積極的な勧奨の差し控えにより接種を受ける機会を逃した特例対象者については、20歳未満までの間、公費で接種を受けることができます。
接種を希望される場合は、健康増進課までお問い合わせください。
特例対象者(2):平成19年4月2日から平成21年10月1日生まれの方
第1期対象年齢内に日本脳炎第1期(3回接種)を完了できなかった場合、不足している回数を日本脳炎第2期の対象年齢(9歳以上13歳未満)の間に接種できます。
接種を希望される場合は、健康増進課までお問い合せください。
※日本脳炎に係るQ&A(厚生労働省)は「厚生労働省」のホームページを参照ください。
どちらのワクチンも定期予防接種として接種を受けることができます。
ワクチン名 |
サーバリックス
(2価ワクチン)
|
ガーダシル
(4価ワクチン)
|
|
---|---|---|---|
予防できるウィルスの種類 | 高リスク型 (主に子宮頸がん〈悪性腫瘍〉の原因) |
HPV 16型 18型 | |
子宮頸がんは、ヒトパピローマ(HPV)というウィルスの感染で起こります。HPVは100種類以上あり、中でもHPV16型と18型は、子宮頚部(子宮の入り口)にできる「がん」から多く見つかっています。この2つのウィルスはは、子宮頸がんの原因の約65%を閉めています。 ※この2種類のワクチンは、HPV16型と18型の2つのタイプの発がん性HPVの感染を予防することができます。 |
|||
低リスク型 (主にイボ〈良性腫瘍〉の原因) |
HPV 6型 11型 | ||
接種回数 | 3回 | ||
接種間隔 | 1回目 | 初回接種 | 初回接種 |
2回目 | 初回接種の1か月後 | 初回接種の2か月後 | |
3回目 | 初回接種の6か月後 | 初回接種の6か月後 | |
注意事項 | (1) 十分な予防効果を得るため、必ず同じワクチンを3回接種することが必要です。 (2) 上記以外の発がん性HPVの感染を防ぐことはできません。 (3) すでに発がん性HPVに感染している人に対して、ウィルスを排除したり、進行を遅らせたり、治療することはできません。 (4) ワクチンは、100%子宮頸がんを予防できるわけではありません。 ※20歳を過ぎたら定期的に「がん検診」を受けることが重要です。 |
※子宮頸がん予防ワクチンは積極的推奨が差し控えられている間、接種を控えている医療機関もあります。予約時に必ずご確認ください。
「長期療養により、定期予防接種を受けられなかった方」のページをご覧ください。
やむを得ない事情により、茨城県外の医療機関で子どもの定期予防接種を希望する場合、 事前の手続きにより公費負担で接種することができます。手続き後、接種までに1か月程度かかる場合もありますので、 接種する医療機関が決まったら、早めに健康推進課へご連絡ください。
予防接種を受ける時に注意を要すると判断された方に対し、「予防接種要注意者紹介制度」があります。この制度を利用するときは、かかりつけの医師とよく相談をして、「予防接種要注意者紹介状」の作成を依頼してください。その後、母子健康手帳、「予防接種要注意者紹介状」、印鑑を持参し、健康増進課窓口で申請してください。
なお、以下の病院に通院中で要注意者に該当する場合は、かかりつけ医から「予防接種の指示書」を受け取り、その後、健康増進課窓口で申請してください。
※申請後書類作成に数日を要します。余裕を持って申請してください。
[予防接種要注意者受け入れ医療機関]
筑波大学附属病院
筑波メディカルセンター病院
総合病院土浦協同病院
JAとりで総合医療センター
茨城県立こども病院
海外渡航のためのワクチン(厚生労働省検疫所)
茨城県内定期予防接種広域事業医療機関一覧(茨城県医師会)
子どもの任意予防接種
大人の予防接種