ニセ電話詐欺
茨城県警察では、オレオレ詐欺などの「特殊詐欺」を、身内(子どもや孫)や大手企業の社員、警察官や市町村職員などの公的機関の職員になりすました犯人が、被害者に対して「ニセ電話」をかけるなどして、現金等をだまし取ろうとすることが特徴であることから、分かりやすくするために「ニセ電話詐欺」という名称としています。
ニセ電話詐欺の種類
オレオレ詐欺
ニセ医者からの電話に注意!
病院の医師や職員になりすます詐欺の電話が多発しています。
電話で次のようなことを言われたら、詐欺の可能性があります。
■ご家族が救急搬送されてきました
■精密検査でノドに癌が見つかりました
■この後、本人から電話が来ます
預貯金詐欺・キャッシュカード詐欺盗
警察官や市町村職員、金融機関職員などになりすました犯人から、「あなたの口座が悪用されている」「保険料を払いすぎているから還付がある」などと電話があり、続けて「キャッシュカードが古くて使えないから、暗証番号を教えて」などの理由から、自宅まで来た犯人に、キャッシュカードをだまし取られる、もしくは、別のカードとすり替えられ盗まれてしまう手口です。
還付金詐欺
市町村職員や社会保険事務所職員などになりすました犯人から、「医療費の払い戻しがある」「保険料を払いすぎているから還付金がある」などと電話があり、手続きのためATMに行くように指示されます。
ATMへ行って犯人の指示通りに操作していると、いつの間にか犯人側の口座にお金を振り込まされてしまう手口です。
架空料金請求詐欺
「未払いの料金がある」「パソコンがウイルスに感染している」などと噓の内容を告げられ、お金を要求される手口です。
その他のニセ電話詐欺
・融資保証金詐欺
・金融商品詐欺
・ギャンブル詐欺
・交際あっせん詐欺
ニセ詐欺被害防止対策
留守番電話設定で犯人からの電話をシャットアウト
ニセ電話詐欺の電話は、大半がご自宅の固定電話にかかってきます。
留守番電話に設定しておけば、自分の声を録音されることを嫌う犯人からの電話を受けずに済みます。
設定後はすぐに電話に出ないで、メッセージを残した人とだけ話すようにしてください。
お金やキャッシュカードの話が出たら電話を切る
犯人は、お子さんやお孫さんなどの親族、警察官、市町村職員、金融機関職員などになりすまして電話をかけてきます。
最終的には、お金かキャッシュカードを手に入れるために、「お金(金額)」か「キャッシュカード」という言葉が出てきます。
その場合は、一度電話を切ってください。
電話の相手が息子さんを名乗った場合は、前から知っていた息子さんの電話番号に確認してください。
相手が市町村職員を名乗ったら電話帳に載っている市町村役場の番号に、金融機関職員を名乗ったらその金融機関の連絡先を調べて、電話をかけて確認をお願いします。
「代理が取りに行く」は詐欺です
オレオレ詐欺の犯人は、お子さんやお孫さんなどの身内になりすまして電話をかけてくる場合がほとんどです。
本物のご家族でも、「お金を貸してほしい」と頼んでくることはあるかもしれませんが、「代わりに〇〇さんがお金を取りに行く」と言われたら、それは詐欺の電話です。
このような電話を受けたら、すぐに110番をお願いします。
だまされた振り作戦
茨城県警察では、不審電話を受けた方のご協力を得て、「だまされた振り作戦」を実施し、犯人の検挙に向けた活動を行っています。
だまされた振り作戦とは、不審電話を受けた方に、
(1)犯人側の電話番号
(2)お金やキャッシュカードの受け渡し場所や時間
などの情報を警察に提供していただき、犯人を捕まえる作戦です。
一人でも多くの犯人を検挙できるよう、少しでも怪しいと感じたら、110番をお願いします。
茨城県警察ホームページについて
茨城県警察のホームページ上で、ニセ電話詐欺に関する動画や、犯人の声を録音した実録音声など、
より詳しい情報が豊富に掲載されています。
卑劣な犯人にだまされないために、ぜひご覧ください。